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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

wam de video 2013のお知らせ

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wam de video 2013
第10回特別展
軍隊は女性を守らない―沖縄の日本軍慰安所と米軍の性暴力―

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wam de videoは、様々な映像資料や関係者のトークを通して「沖縄展」をより深く理解しようという企画です。各回とも、現在の沖縄の状況を理解する恰好の手がかりになるはずです。ぜひご参加ください。
会 場 wamオープンスペース(地図
時 間 18:30~
参加費 800円(維持会員300円引き、友の会100円引き)
 
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第1回 2月1日(金)
「沖縄戦記録フィルム1フィート運動」を基点に考える
~沖縄とともに生きるとはどういうことか~

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上映 『沖縄戦の証言』(沖縄戦記録フィルム 1フィート運動の会、35分、2005年)
お話 島袋マカト陽子さん(琉球センターどぅたっち=東京琉球館・館長)
1フィート運動によって買い取られた11万フィートものフィルムをもとに制作された映像は、私たちに沖縄戦の実相を伝えてきた。しかし、戦後60年を過ぎたころ、私たちはこの記録が真実の全てではない事に気付いた。アメリカが隠そうとした真実は、生活の場が戦場になるという体験をした沖縄の人々の証言の中にあった。語り始めることは60年間心の奥に抑え込んでいた戦場の記憶が、心の傷として表面に現れることでもあった。もう2度と聴きたくはない戦闘機の音を、毎日耳にせざるを得ない沖縄。頭上を見上げても、戦闘機の轟音やオスプレイに脅かされることのない東京で、沖縄の状況に終止符を打つためにどう行動すべきか、在日琉球人の思いを聴く。
 
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第2回 3月1日(金)
映像でたどる 沖縄の「慰安婦」問題と米兵の性暴力

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上映 『日本の「慰安婦」問題 』 (ビデオ塾、12分、2001年) ほか
お話 池田恵理子(wam館長)
アジア太平洋戦争の末期、沖縄の島々や本島の各地には146ヵ所もの慰安所が作られた。そこには朝鮮半島や台湾から、那覇やその他の地域の遊廓から、そして九州からも女性たちが集められ、「慰安婦」にされた。しかし慰安所での実態を証言する被害者は、ごくわずかしかいない。また戦後の米兵による性暴力被害の実態もその一部だけが事件として報じられ、多くは闇に葬られたままである。こうした中で試みられてきた証言の映像記録を集めて視聴しながら、性暴力被害を明るみに出すことの難しさと重要性について考えていく。