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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

7月1日(日)14時から 第10回特別展 オープニング・シンポジウム

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wam第10回特別展 オープニング・シンポジウム

軍隊は女性を守らない
沖縄の日本軍慰安所と米軍の性暴力

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日 時:2012年7月1日(日)14:00~17:00
場 所:早稲田奉仕園 スコットホール(地図
参加費:1000円

2012年6月23日から1年間、wamでは沖縄の戦中・戦後の性暴力に焦点をあてたパネル展を開催します。アジア太平洋戦争で国内唯一の戦場となった沖縄には130ヵ所以上の慰安所が作られ、多くの女性たちが「慰安婦」にされました。戦後は現在に至るまで、米軍基地の下、米兵による性暴力に苦しんできたのが沖縄の現状です。しかし沖縄の女性たちは、証言を聞き取り、史実を掘り起こして軍隊の構造的暴力を明らかにし、戦時性暴力に正面から向き合ってきました。今回は、こうした活動を担ってきたお二人に、隠されてきた沖縄の歴史を語っていただきます。
■宮城晴美さん■
「『集団自決』とトラウマ~沖縄女性史の視点から」
那覇女性史『なは・女のあしあと』(全3冊)の編集・執筆や、那覇市史編さん事業に携わってきた宮城さんに、「集団自決」と次世代にも引き継がれるトラウマ、さらに今年の2月に起こった第32軍の司令部壕の説明版から「慰安婦」が削除された事件についてもお話いただきます。
■高里鈴代さん■
「米軍駐留下の性暴力被害~日本の「捨て石」、沖縄の今」
「軍事主義を許さない国際女性ネットワーク」にも参加し、国際的に活躍する高里さんに、敗戦・占領、そして「復帰」後から現在まで続く、米軍駐留下の沖縄での軍隊による性暴力と、性暴力を許さない女性たちの取り組みについてお話いただきます。
【ゲスト紹介】
宮城晴美(みやぎはるみ)さん
1949年、沖縄県座間味村生まれ。雑誌記者・編集者、フリーライターを経て、那覇市役所職員へ。現在は沖縄県内3つの大学で、沖縄女性史を中心に非常勤講師を勤める。主な著書に『母の遺したもの―沖縄・座間味島「集団自決」の新しい事実』、共著多数。「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」会員。
高里鈴代(たかざとすずよ)さん
1940年生まれ。東京都女性相談センター電話相談員、那覇市婦人相談員を経て、那覇市議会議員(4期1989~2004年)。現在「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」共同代表、「強姦救援センター・沖縄」代表他。著書に『沖縄の女たち―基地・軍隊と女性の人権』等。沖縄タイムス賞社会活動賞(2011年)など多数受賞。